修理手記

本日よりスタートの修理に関する情報コーナー 第1回目は東芝 dynabookの致命的なトラブルに関しての情報です

人気のdynabook TX AXシリーズですが 電源は入るけど起動しない 突然電源が落ちる 再起動繰り返すなど致命的なトラブル発生にお困りの皆様多いと思います
これはTX  AXシリーズに装備されているブロードライザと呼ばれるチップ型コンデンサーが起因している事が多いのです
当社入庫のdynabookでも同症状確認しております。 この不具合は起因しているブロードライザコンデンサを新品に交換する事で修復が可能となります


今回当社入庫の東芝製 dynabookはAX54Fモデル 状態は電源入りますが OS起動直前写真の様にグラフィック障害が発生し動作はフリーズ

  ご覧の通り ACアダプターを接続 バッテリーを充電しながらの電源投入時の状態
普通にdynabookロゴ出て正常に起動出来ました。 

dynabook AX54FBL  プレシャスブラックモデル スペック
チップセット Intel GL960 Express
CPU  Celeron 550  2.0GHz
メモリー  2G   DDR2 PC-5300
HDD    160GB  SATA
ドライブ  DVDスーパーマルチドライブ IDE
液晶 15.4ワイド光沢液晶 WXGA 1280×800
内臓無線LAN
HDMI出力
Felicaポート
OS Vista home premium システムリカバリ

  
  しかしOS起動しようとするとフリーズ 強制的に電源を切り 再び電源投入 
その後OS起動ファイル自動修復を行っている最中 写真のようなグラフィック障害が発生
フリーズ

東芝系 dynabook ブロードライザコンデンサとは

昨今のPCは高性能が求められておりますが それに反し省電力化も同時に必要不可欠となっております
単純にPCの高性能化は使用電力 電圧を向上させる事ですが 現代の環境はそれが許されません。 各PCメーカー パーツメーカーはそれに対応し
省電力で軽量コンパクトな高性能PC開発に努力しています
その中でPCの内部もどんどん複雑化しており コンデンサやデバイス関連の数も増えております PCは高性能化されそれに伴う高周波ノイズの発生など
深刻化されています。
ブロードライザはコンデンサ形状をチップ型としていくつものコンデンサを組み合わせたデカップリンクタイプ回路を採用し 軽量半導体を使用した高性能PC
の高周波ノイズ削減に大きく貢献しているパーツです。
ブロードライザは高周波ノイズ吸収別に各デバイスへの安定した電圧供給を目的としており ギガヘルツ常識の時代に対応した新世代のデカップリンクデバイスです

さて東芝製dynabook TX AXの50番台〜60番台(一部16インチモデルは除く)装備のブロードライザですが機能は上記したとおりです。
高性能PCの一翼を担う 重要なデバイスで有る事はお解かりと思いますが 重要なデバイスだからこそブロードライザ起因の不具合は
致命的な不具合となります
致命的な不具合とはPCを正常に使用する事は困難な状態で有ると言う意味です。

ブロードライザが起因となるトラブルの数々

   
 これがAX54FBLシステムボードに装備されている
ブロードライザです。丁度CPUの裏側に装備されています
 ブロードライザを取り外した後の基盤のパターンです。
取り外しには270度以上の熱を加えて短時間で取り外します
両側は方向性の無いプラスとマイナス
真ん中の2つはアースとなります 各極とアースの間は1mm程

写真がdynabook AX54Fに装備されているブロードライザとそれを取り外した写真です
取り外しにはホットガンなど特殊な工具を使用し行い 他のデバイスに熱の悪影響が出ない様に出来るだけ短時間で行います

東芝dynabook装備のブロードライザはコンデンサとなりますが 寿命が有りまして3年〜5年と言われています
今回入庫のAX54Fも中古市場では大変人気の有る機種ですが 製造が2008年型と言う事からブロードライザ劣化が考えられます
ブロードライザ起因の症状は 劣化の度合いや搭載CPU(CeleronかCore2 Duo)によって色々異なります
以下症状が出ましたら要注意です。

※ACアダプター接続の状態での症状
(初期 軽微な不具合症状)
● 起動に時間を要する 稀に起動時フリーズする事が有る インターネットやDVD再生などCPUに負荷の係る作業時 フリーズなどの障害がです
● 画面が乱れる時が有る
(中期 中度な不具合症状)
● AXなどCeleon CPU搭載機 OS起動起動直前フリーズ OS起動不能
● TXなどCore2 Duo CPU搭載機 OS起動直前 電源落ち その後再起動を繰り返す  OS起動不能 
● ACアダプターを外し バッテリー駆動時正常 ACを接続すると症状がまた発生する
(最終 重度な不具合症状)
● 電源が入るが最初のdynabookロゴも出ない 起動不能状態
● ACアダプターを外し バッテリー駆動でも症状が発生 起動不能状態
ブロードライザが劣化してくると正しい電圧供給が各デバイスに対し出来なくなります その影響から上記のような致命的な不具合が発生するようになります
Celeron CPUは使用電圧がCore2 Duoに比べ低いため当初はフリーズ症状に留まりますが ブロードライザ劣化が進むと起動する事も出来なくなります
バッテリー駆動では正常 ACアダプターを接続すると症状が発生するのはバッテリー電圧は直電圧に比べ低いからですが ブロードライザ劣化が進むとバッテリー駆動でも症状は発生します


新品ブロードライザへの交換について

  これが当社にて新品ブロードライザー交換を行ったAX54Fです 
上記写真の当初の不具合は解消され ACアダプター接続でも正常に動作するようになりました
ブロードライザ交換には短時間の間に正確に作業を行う必要が有ります
当社は今までに200台以上のdynabook
ブロードライザ交換を実施して参りました

作業時の失敗は皆無 再発生率は2%未満です

ブロードライザ交換は 特殊な工具 特殊な半田 経験と技術が必要となります
ブロードライザ交換のネット上の記事は最近良く見ますがどれも簡素化された記事 又正しい方法とは言えない物も多数有ります
ご自身でトライする場合 作業を環境を整え 情報を含む必要な物を揃えてから実施してください

ブロードライザの種類
ブロードライザはNEC/Tokin製を使用しますが dynabookに使用する物には2週類あります
AX50番台のAシリーズ Eシリーズ  OE128
AX50番台のFシリーズ Gシリーズ  OE907
TX60番台のCリーズ           OE128
TX60番台のその他のシリーズ    OE907
※OD128とOE907は容量と構造上に違いが有ります 128の方は容量的に大きいのですが OE128をOE907標準の機体に装備すると不具合が発生します
 これは構造上も問題となります


当社へブロードライザ交換依頼を希望する場合

当社は中古パソコン販売以外 パソコン修理もお受けしております
当社へ任せて頂ければブロードライザ交換以外にも整備 設定 チューニングなども
安価で行います


緊急告知
多数の問い合わせ 交換ご依頼ありがとうございます。 
中国国内での粗悪なコピー品 使用期限を過ぎたブロードライザーが大量に出回り一部が日本国内にも入っている事がロットナンバーより
発覚しました。
現状ブロードライザーの信頼が無くなった事を受け 当社では2014年3月を持ってブロードライザー交換修理を終了致しました。
今後は以下の対応と致します。
ブロードライザー廃止修理開始
ブロードライザーを廃止 コンデンサーによる修理について

 

上記がブロードライザーに代わる 導電性高分子タンタル固体電解コンデンサー330μF2.5V〜4.7V低ESR 4個装備修理法
特殊なコンデンサーとなりますが性能面 耐久力など問題はなく ブロードライザー劣化に起因する不具合は全て解消出来ます。
2014年4月より当社ではこの手法での交換受付をお受けしております。
何と言っても交換後の再発が無い事で 長くPCをご使用頂けます。

価格 
7,000円(消費税込み 送料別)
タルタンコンデンサーへの交換 その他チップ関連デバイスチェック 内部クリーニング

2014年6月 タンタルコンデンサ交換修理 多数のご依頼問い合わせ頂きありがとうございます。
ご依頼 お問い合わせは
こちら からお願い致します。

【重要】  2007型dynabookに関するご依頼に関して   2014年9月15日
いつも多数のご依頼 お問い合わせありがとうございます。
2007年型dynabook 対象機種 AX52E〜AX57E  AX53/54/55C D  TX65/66/67/68C D E ブロードライザ OE128搭載機について
ご依頼を受ける修理品がブロードライザ以外が劣化しているケースが今年に入り多く発生しております
当社では専用機器を使用してブロードライザ取り外しを行ないますが その際 300度近い熱を局部的ですがシステムボードに掛けます
劣化が進行しているとその部分が作業中の熱に負け破損する場合がございます。
このような事から 余りに劣化進行が激しいシステムボードは交換修理をお断りする事もございます。
又通常交換可能な場合でも2007年型dynabookのタンタルコンデンサ交換は専用機器は使用せず全て手作業で行ないます。
半田コテを使用する手作業ですと多少劣化が進行していても システムボードには最低限の熱しか係らないため劣化箇所が破損することは有りません。
価格に関してですが この2007年型dynabook手作業分に関して1,000円アップとなります事 ご了承ください。
※修理ご希望されるdynabookの年式が分らない場合 問い合わせ頂ければご回答致します。


【店主からのお願い】
2014年12月1日現在 多数のご依頼頂きありがとうございます。
年末に向かい 更に依頼数が増えて参ります。 通常交換修理期間は遅くても3日以内でご返送しておりますが
依頼が立て込みますと 時間を要する可能性があります
依頼台数が多い方 お急ぎの方は 当社アドレス
こちらより問い合わせ頂ければ折り返し状況お知らせ致します。
                                                 宜しくお願い致します。


 新型dynabookの不具合にもいよいよ対応 2015年3月

2010年以降のブロードライザ未装備モデルでも発生する電源落ちや起動できないトラブルがいよいよ修復可能となりました
一番多い不具合は
OS稼働中に突然電源が落ちる OS起動直前に電源が落ちる 通電するが起動出来ないなど
ブロードライザ劣化症状似ていますが これはCPUの
熱暴走による物です。
CPUは通常50度〜70度の間の熱が稼動時発生しています。 しかし何らかの理由からCPUの温度が上昇すると破損 危険回避から
自動的にCPUは機能を停止するように作られています。 
稼働中 突然電源が落ちる症状が出ている時 装備されているCPUの温度は100度を超えています。
CPUにはCPUクーラーと言う冷却機能が有り 装備されているファンでPC内部の熱を外部に放出しています。
これらにホコリやチリが溜まり 冷却機能が低下してCPUの温度が上昇する 何処かの素人PC修理販売店の見解です。
確かにこれも要因ですが CPUの温度上昇はこのような単純な部分ではなく システムボード上のコンデンサ劣化に有ります。
このコンデンサの劣化は熱によるものですので素人PC修理店の見解も間違ってはいませんがdynabookの完全修復は出来ません
以下
2011年型dynabook Qosmio T550/T4BWの不具合修復を例にご説明致します。
一応 修復方法開発には時間と費用を費やしておりますので 特定コンデンサ交換場所は企業秘密と言う事でご了承ください。

  2011年型dynabook Qosmio T550/T4BW
 CPU: Pentium P6200 2.13GHz
ブルーレィドライブ 地デジ内蔵 超人気モデル

当社へ入庫時 通電ランプは点灯するものの電源ボタンを押しても一瞬しか電源が
入りませんでした。 何度か電源ボタン長押ししていると10回1度dynabookロゴを確認
する事は出来ました。 しかしながら数秒〜数分で電源が落ちる状態でした。
症状からコンデンサ死亡の可能性が高く システムボード検証及び修復を行いました。
  高性能小型化されたT550のシステムボードです。 
コンデンサそれぞれテスターやその他機材を使用して 正常に電圧が有るかチェック
を行い 劣化箇所の特定を行います。
原因は熱によるコンデンサの劣化です。 個々のデバイスは丈夫ですがコンデンサは
熱に大変弱いため 使用環境 使用頻度などで新品から3年ほどで不具合が出る
ケースが多くあります。

T550の場合 2つのコンデンサを交換することで正常化できます。
   交換後 正常化したT550/T4BWです。
CPUをPentium P6200デュアルコア⇒Core i5 540M 2.53GHzへ換装しました。
2コア4スレッド高性能CPUへ交換し電圧も上がりましたが 
電源落ちや起動不良
一切無くなりました。
15.6インチワイドLED液晶で地デジやブルーレイのデジタル画像も鮮明に再生
完全修復出来た1台です。

 現在上記のように修復可能となっている機体(当社で修理データーが有る物)
dynabook Tシリーズ T300番台 T400番台 T500番台 dynabook TX66L 67L 77M  dynabook Bシリーズ B350 B351 Qosmio Tシリーズ                              
Satelite Bシリーズ Lシリーズ Kシリーズ 

※上記機種は劣化箇所が特定出来ている物です。機種によってその他の箇所の不具合がある場合 別途費用が掛かる場合 修理不能と判断する場合もあります。
dynabookやQosmio T560のNVIDIA 3Dグラフィックス搭載機はグラフィックチップ不具合の可能性が有るので検証後の判断で修復方法が変わる場合が有ります。
■修復ご希望の方は必ず事前に 機体型番症状などお知らせお問い合わせください。
問い合わせはこちらからお願いします。
 ■導電性個体高分子タンタルコンデンサ 330μF×2個〜3個    料金 8,500円(工賃 消費税込)


番外編
dynabookの起動 通電不具合についての情報
dynabookは上記のブロードライザ以外にシステムボード装備のC-MOS電池劣化での不具合症状も確認しています
例えば 
ACアダプター接続時 通電用ランプは点等しているにも関わらず 電源ボタンを押しても全く反応がない
これはdynabook
がBIOS依存度が高いからですが C-MOS電池が劣化してBIOSデーターの読み出しが不可能な場合に発生します
dynabookのC-MOS電池は半田による溶接装備で特殊となります 半田ゴテで劣化したC-MOS電池を取り外して見ると普通に起動する事が良く有ります
ただこれではバックアップが出来ず日付など初期状態に戻ってしまいます。 これを解消するにはC-MOS電池を新品又は良品中古に換えると正常化出来ます

dynabook以外 東芝製ブロードライザ装備モデル
東芝製PC dynabook以外のブロードライザ装備モデルでQosmioシリーズが有ります
Qosmioシリーズの中からF40シリーズ取り上げます。 dynabook同様の症状が出ますがブロードライザ交換で修復出来ます
※Qosmio F40シリーズは地デジチューナー内蔵など使用用途がdynabookシリーズとは異なりますが 装備はdynabookシリーズより充実しています
 上位モデルには
GeForeceグラフィックボード装備モデルやダブル地デジチューナーモデルが有り 年式的には今でも驚異的な人気が有ります
★ 次回の修理手記ではこのF40シリーズについて 特にGeForeceグラフィックボード起因するトラブルとその修復方法についてお知らせ致します




 


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